女王の貫禄、あんずジャム。
2016/05/22
実家の母が杏(あんず)を持ってきました。ご近所の方が、
「庭の杏がたくさんなったからどうぞ。お嬢さんがジャムにでもしたらどうかしらと思って。ただね、全然甘くないのよ」
と、おすそ分けくださったらしい。
十分に熟した杏は、とても美しいオレンジ色で、うっとりするような甘い香りを放っていました。
ほんとに甘くないのかしら?
ひとくちかじってみたのですが、ううむ、ホントに甘くない。
酸っぱさもぼやけていて、味がない??
これでジャムを作ったところで、いったいどんな味になるのやら。
ところがところが‥。
脳ある鷹は爪を隠す、ではありませんが、どうやら杏もその実力を隠していたみたい。
ジャムにしたら、まあなんて美味しいこと!
美しいオレンジ色は、生のときよりもますます艶やかに黄金がかり、くっきりした酸味と軽やかな甘さは素晴らしい調和をなしています。
色も味も爽やか、まさに夏のジャムです。
そのまま舐めても、トーストに塗っても美味しい。
クリームチーズといっしょに食べると、もっと美味しい。
ため息が出ちゃうくらい、美しい味。
大きいジャム瓶一本分できたから、当分楽しめます。ふっふっふ。
あんずさん、味が無いなんて言ってごめんなさい。
今日から、アンズ女王さまと呼ばせていただきます。
思えば、あの魅惑的な香りが美味しいサインだったのですね。
女王様の教え。
人も食べ物も、見かけや浅いお付き合いだけで判断してはイケマセン。
【あんずジャム】のおいしい作り方;
熟したアンズ500g、グラニュー糖300g、レモン汁大さじ1、あれば杏酒、ホウロウかステンレスのお鍋
1)アンズは水洗いし、傷んだところは取り除いておく。
2)お鍋にカップ1/2弱の水を沸かし、沸騰したところへアンズを入れる。アンズがやわらかくなるまで、混ぜながら煮る。
※アンズがぐずぐずにやわらかくなるどうかは、アンズの種類によります。皮が自然にめくれて、木べらでつぶせるくらいになったら、加熱を止める目安。
3)ザルなどで果肉を裏ごしする。煮汁も忘れずに。
4)再びお鍋に戻して加熱する。沸騰したら、グラニュー糖・レモン汁・杏酒を加えて、とろとろになるまで煮詰めてできあがり。熱いうちに、消毒したビンに詰める。
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