干物があなたの魚不足を救う!煮魚を干物で手軽に。

   

いわしの梅煮も簡単にできる

 

お魚をちゃんと食べていますか?
わりと意識しているし、お刺身やお寿司で食べているから大丈夫。そう思っていませんか?
実はわたしがそうでした。が、それでは全然足りなかった、らしい。
すこし前に長期入院をしたときに病院で、それこそ毎日のように何かしらの魚料理が出てきました。(食事療法をしていたわけではなく、通常の成人食でした。)
一般的に病院食は、予算や調理などの事情で魚が多めだと思います。
それにしたって多かった。焼き魚、煮魚、ピカタ、南蛮漬け、フライ…。

退院後は意識しているつもりでも、やはりお魚不足は否めません。
ちなみに、日本は言わずと知れた世界有数のお魚大国です。
が、食用魚介類の1人当たり年間消費量は、2001年をピークに現在まで下がり続けています。
動物性たんぱく質摂取のうちに魚が占める割合だけでみたら、お隣の韓国の方が若干多い(2009年データ)。
でもね、みんなわかっているんですよ、お魚がおいしいということも、食べた方が健康にいいということも。

それなのに家でお魚を食べる回数が減っているのは、調理の問題が大きい。
まず、焼き魚はグリルが汚れる。
これは最近、グリルを汚さないためのグッズが増えていますよね。
わたしはフッ素加工のアルミ箔を敷いて、オーブンやフライパンで焼くことが多いです。
ほかの問題としては、魚料理は難しい、鮮魚を買っても家族や仕事の都合でその日に食べられないこともある、などの理由も大きいですよね。
そんな方にぜひオススメしたいのが、干物調理です。

鮮魚の代わりに干物で煮魚を作る。
これがびっくりするほど簡単で美味しい。
なんといっても干物ですから、内臓など面倒な下処理が不要。
干物を焼くよりも臭みがない。
食べるときに骨離れがいい。
さらに、干物は鮮魚ではないので、数日間は冷蔵庫で保存できます。冷凍なら長期保存できるので、自分の都合に合わせて魚料理ができる。
どうです、メリットだらけでしょう?

すこしだけ抑えるべきポイントがあるので、以下にご紹介しましょう。

 

干物で煮魚を作る方法。ポイントを押さえよう。

1)干物に熱湯をかけて臭みを抜く。
ザルなどに並べて、かけたお湯を切れるようにしておきましょう。冷凍干物の場合は解凍せず、凍ったままお湯をかけてください。
2)煮汁を作る。
平たい鍋に昆布を敷き(なければ耐熱のクッキングペーパーを敷くか、長ねぎを並べる。煮崩れを防ぐためです)、しょう油・みりん・砂糖・水を加え、甘辛い味に調える。
ごぼうや生姜スライス、梅煮の場合は梅干もここで入れておきます。
(そもそもお魚が苦手な人はここでほんのすこしお酢を加えて、いったん沸騰させるといいですよ。)
3)沸騰したら、1)の干物を重ならないように並べ、落し蓋をして中火で煮る。

干物は鮮魚よりも火が通りやすいです。
ぐずぐず長く加熱すると身が崩れてしまうので、短時間で仕上げましょう。
もしお魚に味が染みてないなと思ったら、中身を取り出して、煮汁に水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ。盛り付けてからかけるようにしましょう。

ほんとにうまくできるかなぁ。
と悩むより先に行動です。とりあえず美味しそうな干物があったら買って、煮てみましょう。
イワシの丸干しで作る梅煮は最高ですよ。鮮魚で作るより美味しいかも。
ぜひお試しくださいな。

 

※データは農林水産省の水産白書を参照

 

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