油揚げのXO醤焼き
2016/05/22
街路樹が色褪せ、ぬる燗が美味しい季節になりました。
ところで、ぬる燗って何度くらいかご存知ですか?
日本酒の燗酒は細かく温度表現があり、和食の豊かさを感じます。
人肌は37℃、ぬる燗は40℃、熱燗は50℃。
ぬる燗はお風呂より少々熱い45℃くらいのお湯に、お酒を入れたとっくりを数分浸すとできます。
まあ、温度計でいちいち計るなんてことは野暮ですが、そっと小指を浸けてぬるめのお風呂くらい、ということですね。
温度によって味わいが異なるのを楽しみたいですね。
さて、夕べは夫が日本酒を手に帰宅しました。
ええと、お酒の肴になるようなものは何かあったかしら。
一枚だけ残っていた油揚げで、ちょっとパンチのあるおつまみを作りましょう。
【ピリ辛焼き油揚げ】 のレシピ
①温めたトースターで油揚げを両面、焼き色がつくまで焼く。
②甘口の味噌(なければ手持ちのお味噌に砂糖を混ぜる)、豆板醤、XO醤を混ぜて油揚げに塗り、トースターで焼く。炒り胡麻をふる。
ねっとりしたピリ辛甘口のタレが、香ばしい油揚げによくあいます。
厚めの油揚げを使えば、お肉のようなボリューム感も出て、ちょっとしたおかずにもなります。
塩もみしたきゅうりやキャベツなど、さっぱりしたものをあわせるといいですよ。
ささっと作れて気の効いた一品です。
ビールや焼酎にもよくあいます。ぜひお試しを!
XO醤について。
グルメな香港人が作り出した、広東料理の合わせ調味料です。
干し貝柱や干し海老、金華ハムなど高級食材をふんだんに使っていて、すこし辛味のある奥深い味です。
お店によって配合が異なり、高級なものは紹興酒の肴として出ることもあります。
そのまま、あるいはきゅうりや冷奴などに付けて食べる他、炒め物や炒飯、煮物などに隠し味的に少量使うと、ぐっと味が深まり美味しくなるんですよ。
ひとつ持っていると便利な調味料です。
ユウキのは調理に使いやすい、なめらかなペーストタイプ。
家庭ではチューブや小瓶が便利ですね。