知っててよかった!インフルエンザ対策に必要な10の備え

      2017/02/08

インフルエンザが日本列島をものすごい勢いで浸食している今日この頃、みなさんはお元気ですか?
「予防接種したから大丈夫!」などと思っていませんか?
いやいや、多少は感染しにくくなりますが、絶対かからないのではありません。ワクチンを接種していても、ある日、突然具合が悪くなって「ああ、もしかして」となるのです。
わたしは持病があるため相当気をつけていたのですが、それでも感染してしまいました。今回はわたしの経験からお役立ち情報をご紹介します。
(後半、具体的な商品をリストアップしています。実際にわたしが使ってよかったと思ったものばかりですが、購入の際はご自分で判断なさってください。)

 

1)まずは敵を知る。インフルエンザの症状、感染経路を知る。

普通の風邪はウイルスや細菌が鼻やのどに感染する上気道炎が一般的です。のどの痛みや鼻水、くしゃみや咳が主な症状で、全身症状はさほどありません。発熱も高熱になることはあまりありません。

これに対しインフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染して起こります。
38度以上の発熱、ひどい頭痛、全身の強い倦怠感・筋肉痛・関節痛などが突然現れます。咳や鼻水も前後して現れ、おおよそ一週間、こうした症状が続きます。お子さんの場合は急性脳症、高齢者や免疫力の低下している人は肺炎など、重症化するリスクがあるといわれています。

インフルエンザと風邪の違い(アステラス製薬HPより)

 

インフルエンザウイルスは主に、感染者の咳やくしゃみによって感染が広がっていきます(飛沫感染)。1回の咳で約5万個、1回のくしゃみで約10万個のウイルスが感染者から放出され、長時間(最長24時間)空気中を漂います。

インフルエンザの潜伏期間は、1~2日間。
実はこの潜伏期間中から強い感染力があります。急激な症状が出る前なので、本人も周りも感染に気がつかないことがあります。
そして発症して約一週間は、他人に感染せさる危険があるので十分注意しましょう。(つまり熱が下がっても、発症して約一週間はウイルスを放出し続けるのです。)

インフルエンザにかからないためには

  1. 不織布マスクをする(咳エチケットを守る)
  2. 外出後の手洗い(インフルエンザウイルスはアルコール消毒も有効)
  3. 適度な加湿(湿度50~60%が目安)
  4. 十分な休養とバランスのとれた栄養
  5. 人混みや繁華街への外出を控える・時間を短くする

それでもかかってしまったら、次のことに気をつけましょう。

 

2)インフルエンザの検査は12時間後、抗ウイルス薬は48時間以内!

インフルエンザの簡易検査ではウイルスが少ないと陰性と出ることがあります。そのため発症して12時間後の検査がいいといわれています。熱も上がり動くのもツライですが、無駄足にならないよう12時間後を目安に受診しましょう。
病院の受付で必ず、熱があること・インフルエンザの可能性があることを伝えましょう。

抗ウイルス薬(タミフル・リレンザ・イナビル)は発症して48時間以内の投与が望ましいとされています。厳密でなくていいので、とにかく具合が悪くなったら2日以内にお薬をもらうと覚えておきましょう。

 

3)感染者は即隔離。マスク必須。

上に述べたように、インフルエンザウイルスは主に飛沫感染です。感染したらすぐに寝室を家族と別にしましょう。看護する家族が寝室に出入りするときは、感染者と家族の双方がマスクをしましょう。
感染者がトイレや洗面などで寝室を出るときも、マスクをしましょう。

ちなみに、口を閉じて咳をすれば大丈夫では?という方もいるかもしれません。が、口を閉じていても鼻孔から飛沫が出るようです。他人にうつさないためには、まずマスクです。

 

4)タオルを共用しない。ペーパータオルがオススメ!

タオルを家族それぞれに用意するのでもいいのですが、オススメは使い捨てのペーパータオルです。
インフルエンザになるとお洗濯をする余裕もなくなりますから、ペーパータオルは清潔かつ便利です。ノロウイルスのときなどにも使えるので、我が家では常備しています。ぜひ買っておきましょう。
ドラッグストアや通販サイトで買えます。

→オススメ【スコッティ ハンドタオル】

スコッティ ハンドタオル 100 200枚(100組)

5)アルコール除菌と手指消毒剤を上手に利用する

インフルエンザウイルスはアルコール消毒が有効です。ウイルスがついているところを触った手でうっかり鼻や口を触る、スマートフォンをいじる、というのはよくあることです。感染者が触るドアノブやテーブルなどは、アルコール除菌のウェットティッシュでこまめに拭きましょう。

手指消毒剤もあると便利です。
外出後はしっかり手洗いをしていても、家の中では意外とおろそかになりがち。感染者の部屋から出たときや、調理や配膳前、食事の前など、こまめに手指を消毒すると感染防止につながります。

→オススメ【アルボナース手指消毒剤】

アルボナース 手指消毒剤 保湿剤配合・速乾性 1L [指定医薬部外品]

 

6)発熱したら脱水症状に注意。補水ドリンクをこまめに飲む!

インフルエンザでは悪寒がして高熱が出ます。抗ウイルス剤を投与したあとも数日間は発熱が続きます。わたしの場合は投与後4日間もの間、39度台の熱が出ました(ワクチン接種はしていましたが)。

発熱したら気をつけたいのは脱水症状です。
ダラダラと汗をかいていないくても、意識して水分を摂取しなくてはなりません。また水分とともに塩分やミネラルも失われますから、ナトリウムやカリウムを加えた補水ドリンクをこまめに飲みましょう。

→オススメ:オーエスワン(大塚製薬)、アクアソリスタ(味の素)、アクアサポート(明治)、ポカリスエット、アクエリアスなど。

わたしはポカリスエットとミネラルウォーター500mlを枕元に置いて、こまめに飲んでいました。実はポカリスエットはあまり好きではないのですが、39度の熱になると水よりもむしろ美味しく感じました。
自分の飲んだ量を把握するためにも、500mlのペットボトルはオススメです。

 

7)食欲がないときにも食べやすい、機能性ゼリーを利用する。

高熱が出ると胃腸もダメージを受けるので、食欲がなくなります。食べないと回復が遅れるので、何かしら口にするように努めましょう。
お粥、具のない温かいうどん(卵はOK)、カステラやプリン、バナナ、缶詰の果物、ゼリーなど消化のいいものがオススメです。

まったく食欲がないとき、あるいは少ししか食べられないときは、機能性ゼリーがとても役に立ちます。ゼリーだけで一週間を乗り切るのはおすすめできませんが、発熱ピーク時やのどの痛みが強いとき、咳が酷いときに非常に食べやすかったです。

ポイントは寒天を使っていないこと(注:カロリーメイトゼリーは入っている)、冷蔵庫で冷やしておく(常温だと美味しくない)、飽きないよう何種類か用意しておくことです。

 

→オススメ①【ポカリスエットゼリー】
液体に飽きたときに!非常に飲みやすく、しっかり補水できる。常温でも食べやすい。

大塚製薬 ポカリスエット ゼリー 180g×6袋

 

→オススメ②【ウイダーインゼリー エネルギー マスカット味】
食欲ゼロのときに!とりあえずのエネルギーを素早く補給できる。さわやかな味で食べやすい。

ウイダーinゼリー エネルギー マスカット味 180g×6個

 

→オススメ③【カロリーメイトゼリー フルーティミルク味】
食欲減退時に栄養補助として!ミルクアイスのようなこっくりした甘い味でボリュームがある。

大塚製薬 カロリーメイト ゼリー フルーティ ミルク味 215g×6袋

8)熱が下がっても倦怠感はすぐにはなくならない。レトルト食品をストックしておこう。

熱が37度台に下がると食欲が出てきます。そろそろしっかりごはんを食べたくなる頃ですね。
といっても感染拡大防止の観点から、発症から5日間は買い物や食事に出かけてはいけません。
宅配ピザやお蕎麦屋さんの店屋物、カップ麺などを食べるには、おそらくまだカラダが弱っています。資質の多いものやカレーや辛いものなど刺激物は内臓に負担がかかるので、なるべく避けましょう。

そんなときのために、日頃からレトルト食品をストックしておきましょう。
熱湯に浸すだけで食べられるレトルトパウチのお粥やスープやお総菜、真空パックのご飯、缶詰(鮭の水煮缶など資質の少ないもの、果物などもあると気分が変わります)や冷凍食品など。賞味期限が長いものは災害時のストック食品としても役に立ちますよね!

ひとつ注意したいのは、インフルエンザになると味覚がいつもと異なることがある、ということです。これは舌がダメージを受けているというよりは、ウイルスにより嗅覚の機能が鈍ることによるもののようです。
味がしないというケースも多いですが、わたしは塩分に敏感になり、どんな薄味でも塩辛く感じる状態が約一週間続きました。
レトルト食品は概して味が濃いめです。薄い分には味を足せばいいのですが、コッテリ味や塩辛いものは調節しにくいので気をつけましょう。

→オススメ①【キューピー まごころ一膳おかゆ】
一袋で十分一人前あります。わたしは2回に分けて食べていました。レトルトのお粥の中ではとても美味しいと思います。紅鮭は臭みもなく塩気もほどよく食べやすかったです。
(すこし動けるようになってからは自分でお粥を炊きました。レトルトは便利ですが、やっぱりお米からコトコト炊いたお粥さんは格別でした。)

まごころ一膳 富士山の銘水で炊きあげた紅鮭がゆ 250g

 

→オススメ②【グリコ DONBURI亭 親子丼

やや味が濃いのが残念ですが、本格派でかなり美味しいです。熱湯に浸すだけで卵はとろとろふんわり、鶏肉はほろりとやわらかで消化もよさそうです。ストックしておいてもいいかなと思いました。

 

→オススメ②【美味しいうどん】

日頃はうどんは出汁をひいて自分で作るのですが、具合の悪いときにはできません。つゆ付きの冷凍うどんやチルド麺が助かりました。すこし手間がかかりますが、半生の美味しいうどんも重宝しました。
お蕎麦は消化がよくないので、発熱時は避けましょう。

 

9)即日配達のオンラインショップに慣れておく。

インフルエンザに感染すると5日間は外出できません。ネットスーパーやamazonプライムなど、即日配達の通販を利用しましょう。

ところが熱が高いと、PCはおろか、スマートフォンを見るのも疲れて嫌になります。
できれば日頃元気なときに利用登録を済ませ、何度か利用して使い方や取り扱い商品に慣れておくことをオススメします。
それと大事なこと。荷物の受け取りの際は配送員さんにうつさないよう、マスクをして応対しましょう。

 

10)今こそ役に立つ保冷剤!高熱時のクーリングのポイント。

気がつくと冷凍庫に貯まっているミニサイズの保冷剤。高熱時にはこれがとても役に立ちます。

熱はむやみに下げればいいというものではありません。実は、白血球などの免疫系が威力を発揮するのは39~40度といわれています。ですが、現実問題として、38度を超えると大人でもかなりツラくなります。
そこで保冷剤の活用です。解熱目的というよりは、苦しさを緩和するためと考えるといいでしょう。

使い方は簡単です。凍っている保冷剤を薄いタオルに巻いて、脇の下や鼠径部(大腿部の付け根)に当てます。
注意したいのは直接肌に当てないこと、脇の下など体温を計る場所は一カ所だけ当てずに残しておくことです。
もし凍った保冷剤がなければ、冷蔵庫で数十分冷やしただけでも効果があると思います。わたしは39度台の発熱のときは、常温の保冷剤でも十分気持ちよく感じました。

 

まとめ。インフルエンザを正しく知って予防と対処。感染拡大を防ぎつつ、外出禁止期間をうまく乗り切ろう。

インフルエンザは重症化すると恐ろしい病気です。100%の予防はありません。感染するとかなりツライ状況が訪れます。しかもかなり突然に。また外出禁止期間も5日間と長いです。
備えあれば憂いなし。家族や周囲の人への感染拡大を防止するためにも、心構えをしておくといいですね。

今年はゴールデンウィーク前後まで流行の予測が出ています。
A型に感染した人が新たにB型に感染するなど、ダブル感染も広がっています。暖かくなっても油断しないよう気をつけましょう。

 

 

※医療情報は以下のサイトを参考にしています。
厚生労働省国立感染症研究所北海道立衛生研究所アステラス製薬インフルエンザNavi(株式会社明治)、インフルラボ(FUJIFILM)

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