美味しいブリ大根の作り方
2017/02/08
ブリ大根のポイントをしっかり押さえよう!
ざっと作り方を紹介しましょう。
ここでは細かい分量は省略します。大事なのは調味料の分量ではなく、手順です。
いきなり大根とブリをいっしょに煮ても、ぜったい美味しくできません。面倒でもひとつひとつ、丁寧に作るのが美味しさの近道と心得ましょう。
まず、大根を下ゆでする。
皮は厚めに剥き、カットする。
大きさはお好みですが、甘みの乗った冬の大根なら、大ぶりにカットするのがオススメ。その場合は隠し包丁(裏面に浅く切込み)を入れておくといいですよ。
ポイントその1。大根の下茹では、竹串がすっと通るまで十分に!
大根はたっぷりのお水で茹でる。
下茹でを省略すると、調味料を加えてからいくら煮てもやわらかくならないし、味も染みない。これは、おでんの大根でも同じ。覚えておきましょう。
ブリを霜降りする。
熱湯をブリにまんべんなくかける。すぐに冷水に取り、うろこや血などの汚れを水の中で手でそっと洗い流す。こうすることでブリの臭みが取れます。
ポイントその2。熱湯→冷水→汚れ取り、を忘れずに!
これをするのとしないのとでは、仕上がりに大きな差が出ます。霜降りをしないと、ネギや生姜を入れて煮ても魚臭さが残ってしまいます。
ちなみに、ブリ大根はアラで作るとよく出汁(だし)が出ますが、手軽に切り身を使ってもOK。大根を味わいたいならアラで、ブリも楽しみたいなら切り身で、という使い分けもオススメです。
調味料と大根とブリを煮る。
厚手の鍋にスライスした生姜、大根とブリを入れ、酒・しょう油・砂糖・水を加える。
水の分量は、具材が顔を出さない程度を目安に。調味料は煮ていくうちに煮詰まるので、最初は薄めにしましょう。煮魚は甘めが美味しいです。お砂糖(やみりん)はやや多めに、おしょう油はやや控えめに。
落し蓋をして煮る。
落し蓋はアルミ箔やオーブンペーパー(真ん中に穴を開ける)でOK。沸騰したら、落し蓋の下で煮汁がふつふつと全体にまわる程度の火加減(中火)に落とします。
ポイントその3。最後の調味料は時間。
基本的にはブリに火が通ればOKです。特に切り身で煮る場合、長時間煮込むと身が硬くなって美味しくありません。適当なところでブリは取り出して、食べる直前に戻すといいですよ。アラの場合はその必要はありません。
大根にはしっかり味を染み込ませたいですよね。といっても、長い時間煮ればいいというものではありません。深みのある色合いに染まったら、いったん火を止めます(ブリを取り出していた場合は、ここで鍋に戻しておきます)。
火を止めたら放置。そのままゆっくりと冷まします。ココが大事!
というのは、煮物は冷めるときに味が染みます。
時間がかかるなぁと思っても、できたてを食べるよりもぐんと美味しくなるのですから、時間にお任せしましょう。その間に副菜を作ってもいいし、なんだったら前日に作って冷蔵庫に入れておいてもいいわけですよね。冬は温かい方がいいですが、夏は冷やしブリ大根もなかなか美味しいものです。
このように、ブリ大根はすこし時間と手間がかかりますが、決して難しくはありません。
多めに作って数日に分けて食べるのもまたよし。我が家では大根を多めに入れて、翌日のお楽しみにするくらいです。よーく染みて美味しいですよ。
ぜひ作ってみてくださいね。